読み物
6 5 月, 2014
中国で6年、日本語を教(おし)えていて感(かん)じるのは、中国人日本語学習者(がくしゅうしゃ)から「日本は男尊女卑(だんそんじょひ)の社会(しゃかい)で、働(はたら)く女性(じょせい)は圧倒的(あっとうてき)に少(すく)なく、専業主婦(せんぎょうしゅふ)が多(おお)い」と認識(にんしき)されていることです。しかし、実現(じつげん)には統計(とうけい)上(うえ)は1996年(ねん)の段階(だんかい)で「約(やく)80%の女性(じょせい)が仕事(しごと)に就(つ)いている」と言(い)われていて、「働(はたら)く女性(じょせい)は圧倒的(あっとうてき)に少(すく)ない」ということはありません。わたし自身(じしん)、99年まで日本社会(しゃかい)で働(はたら)いていたわけですが、同僚(どうりょう)の女性(じょせい)の中(なか)には結婚(けっこん)しても働(はたら)き続(つづ)けるという人がほとんどでした。
在中国6年,搞日语教学工作,我感到到中国的日语学习者们都认为日本是一个男尊女卑的社会,工作的女性非常少,而专职的家庭主妇非常多。但是事实上,据统计,在1996年的时候,“80%的女性在工作”,说明并非“工作的女性凤毛麟角”。就我而言,在日本工作到1999年时,当时身边的女性即使结婚了也持续工作的占绝大部分。
近年(きんねん)、「働(はたら)く女性(じょせい)」が日本で増(ふ)えてきた背景(はいけい)として挙(あ)げられるのは、まず第一(だいいち)に「女性(じょせい)の高学歴化(こうがくれきか)」でしょう。97年の時点(じてん)で短期大学(たんきだいがく)以上(いじょう)に進学(しんがく)する割合(わりあい)は女性(じょせい)(48.9%)が男性(だんせい)(45.8%)を既(すで)に上回(うまわま)っていました。次(つぎ)に挙(あ)げられるのは、サービス業(ぎょう)の拡大(かくだい)やフレックスタイム制(せい)の導入(どうにゅう)など「女性(じょせい)にとって仕事(しごと)に就(つ)きやすい条件(じょうけん)の整備(せいび)」でしょう。三(み)つ目(め)の理由(りゆう)としては80年代(ねんだい)後半(こうはん)からは「バブル景気(けいき)による労働力(ろうどうりょく)不足(ふそく)」、そして90年代(ねんだい)からは「不景気(ふけいき)による夫(おっと)の収入減(しゅうにゅうげん)」などの経済的(けいざいてき)理由(りゆう)が挙(あ)げられます。また、法律的(ほうりつてき)にも86年4月には「男女雇用機会均等法(だんじょこようきかいきんとうほう)」が施行(しこう)されたのをはじめとして法改正(ほうかいせい)も進(すす)んで、女性(じょせい)にとっては年々(ねんねん)、就労環境(しゅうろうかんきょう)が良(よ)くなってきました。
这几年日本职业女性增加的因素之一,首先就是女性的高学历化。在1997年的时候,大专以上的入学比例,女性(48.9%)超过了男性(45.8%)。其次是服务业的扩大和弹性工作时间制的引进使女性的工作条件改善了。第三个可以说是80年代后期开始的泡沫经济导致的劳动力不足,还有90年代的不景气导致作为家庭主力的男性收入下降等经济上的理由。而且1986年4月实行的以《男女雇佣机会平等法》为代表的法律上的保障,使女性的劳动环境不断改善。
しかしながら、門戸(もんこ)は開放(かいほう)されたものの、実現的(じつげんてき)にはセクハラなど女性(じょせい)を取(と)り巻(ま)く環境(かんきょう)で改善(かいぜん)が十分(じゅうぶん)に及(およ)んでいないところも多(おお)く、「今(いま)でも根付(ねづ)く男女(だんじょ)差別(さべつ)」を訴(うった)える女性(じょせい)の声(こえ)も少(すく)なくありません。わたしが今(いま)住(す)んでいる上海で活躍(かつやく)する日本女性(じょせい)の方(ほう)の話(はなし)を聞(き)くと異口同音(いくどうおん)に「日本より働(はたら)きやすい」と言います。早(はや)くから「男女(だんじょ)平等(びょうどう)」が叫(さけ)ばれた中国と比(くら)べると、日本はまだまだなようです。
可是开放了以后,在现实中又出现了性骚扰等在女性的工作环境中未能得到充分管理的地方,还有很多女性高呼受到了根深蒂固的性别歧视的干扰。我现在所在的上海,日本女性都认为这里更加适合职业女性工作。和很早就实行男女平等的中国相比,日本还是落后了很多。
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<問題1>下線部(かせんぶ)「働(はたら)く女性(じょせい)」が日本で増(ふ)えてきた背景(はいけい)」で正(ただ)しい組(く)み合(あ)わせはどれですか。
1.「女性(じょせい)の高学歴化(こうがくれきか)」、「女性にとって仕事に就(つ)きやすい条件(じょうけん)の整備(せいび)」、
「バブル景気(けいき)による労働力(ろうどうりょく)不足(ぶそく)」
2.「女性(じょせい)の高学歴化(こうがくれきか)」、「女性にとって仕事に就きやすい条件の整備」、「不景気(ふけいき)による夫(おっと)の収入減(しゅうにゅうげん)」
3.「女性の高学歴化」、「女性にとって仕事に就きやすい条件の整備」、「経済(けいざい)的(てき)理由(りゆう)」
4.「女性の高学歴化」、「バブル景気(けいき)による労働力(ろうどうりょく)不足(ふそく)」、「不景気(ふけいき)による夫(おっと)の収入減(しゅうにゅうげん)」
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<問題2>下線部(かせんぶ)「今でも根付(ねづ)く男女(だんじょ)差別(さべつ)」を訴(うった)える女性の声(こえ)も少(すく)なくない」のは何故(なぜ)ですか。
1.不景気(ふけいき)で夫(おっと)の収入(しゅうにゅう)が減(へ)ったから。
2.86年4月になってようやく「男女雇用機会均等法(だんじょこようきかいきんとうほう)」が施行(しこう)されたから。
3.門戸(もんこ)開放(かいほう)はされたが、実現的(じつげんてき)には女性を取(と)り巻(ま)く環境(かんきょう)で改善(かいぜん)が
十分(じゅうぶん)に及(およ)んでいないから。
4.実(じつ)はほとんどの女性(じょせい)は働(はたら)きたくないと思っているから。
分类: 日语 |