日本から中国へ伝来した「和製漢語」/从日本传入中国的“日本汉语词”(4)
20 6 月, 2014
次(つぎ)に紹介(しょうかい)するのは、もともと中国古典(こてん)の中(なか)で使用(しよう)されていた言葉で、日本が意味(いみ)や用法(ようほ)を変(か)えたものがそのまま中国でも使用されるようになったのです。
下面介绍的是,原本中国的古代典籍中出现的词汇,在日本发生了意义和用法的变化,并又传入中国的词汇。
(下で紹介する「日本からの外来語(がいらいご)」の中には日本語能力試験で出題(しゅつだい)するものも少なくありません。「読み方」、「書き方」などの把握(はあく)に役立(やくだ)ててください。)
下面介绍的“日本外来语”也有不少出现在日语能力考试中,请掌握它们的读法和写法。
5.古代(こだい)漢文(かんぶん)の中になった語彙(ごい)を使(つか)った欧米(おうべい)の意訳(いやく)が中国へ伝(つた)わったもの
5.用古汉语意译欧美词汇并传入中国的:
胃潰瘍(いかいよう)、医学(いがく)、意義(いぎ)、階級(かいきゅう)、綱領(こうりょう)、労働(ろうどう)、意識(いしき)、専売(せんばい)、遺伝(いでん)、右翼(いよく)、教授(きょうじゅ)、共和(きょうわ)、経費(けいひ)、交通(こうつう)、左翼(さよく)、主義(しゅぎ)、侵略(しんりゃく)、生産(せいさん)、天主(てんしゅ)、博士(はかせ)、輸入(ゆにゅう)、印象(いんしょう)、衛生(えいせい)、演習(えんしゅう)、投機(とうき)、演説(えんぜつ)、鉛筆(えんぴつ)、会計(かいけい)、具体(ぐたい)、交際(こうさい)、革命(かくめい)、科目(かもく)、経済(けいざい)、学士(がくし)、学府(がくふ)、課程(かてい)、環境(かんきょう)、機関(きかん)、記録(きろく)、抗議(こうぎ)、自由(じゆう)、柔道(じゅうどう)、神経(しんけい)、節約(せつやく)、分析(ぶんせき)、分配(ぶんぱい)、理性(りせい)、気質(きしつ)、身分(みぶん)、気分(きぶん)、規則(きそく)、規範(きはん)、偶然(ぐうぜん)、計画(けいかく)、同情(どうじょう)、理事(りじ)、現象(げんしょう)、憲法(けんぽう)、交換(こうかん)、時事(じじ)、信用(しんよう)、封建(ほうけん)、保障(ほしょう)、思想(しそう)、事変(じへん)、資本(しほん)、社会(しゃかい)、主食(しゅしょく)、消極(しょうきょく)、条件(じょうけん)、世紀(せいき)、精神(せいしん)、創造(そうぞう)、相対(そうたい)、組織(そしき)、素質(そしつ)、白金(はっきん)、知識(ちしき)、登記(とうき)、道具(どうぐ)、能力(のうりょく)、発明(はつめい)、反対(はんたい)、美化(びか)、悲観(ひかん)、標本(ひょうほん)、服用(ふくよう)、物理(ぶつり)、文化(ぶんか)、文学(ぶんがく)、文明(ぶんめい)、分子(ぶんし)、法則(ほうそく)、法律(ほうりつ)、保険(ほけん)、民主(みんしゅ)、民法(みんぽう)、予算(よさん)、理論(りろん) など
6.古代(こだい)漢文(かんぶん)の中にあった語彙を使い、日本が自(みずか)ら創(つく)り出(だ)した概念(がいねん)が中国へ伝わったもの
6.日本利用古汉语自己创造的词汇:
浪人(ろうにん)
ここでは896語(ご)の全(すべ)てを掲載(けいさい)することはできませんでしたが、それでもこれらの言葉が今、中国での日常(にちじょう)で頻繁(ひんぱん)に使(つか)われていることが分かります。それほど「和製(わせい)漢語(かんご)」は現代(げんだい)中国人(ちゅうごくじん)の日常生活(にちじょうせいかつ)に溶(と)け込(こ)んでいると言えましょう。
在这里896条词汇不可能都一一列举,但是可以看出这里举出来的都是现在中国常用的词汇。这些“日本汉语词”和中国人的生活息息相关。
しかし、中国人が現在(げんざい)に至(いた)るまで多くの「和製(わせい)漢語(かんご)」を使用(しよう)し続(つづ)けてくれている一方(いっぽう)で、皮肉(ひにく)にも日本ではカタカナによる外来語(がいらいご)化(か)が進(すす)んでしまっています。例(たと)えば、上述(じょうじゅつ)の「瓦斯」は「ガス」、「基督」は「キリスト」、「倶楽部」は「クラブ」とカタカナ表記(ひょうき)するのが今(いま)は普通(ふつう)です。また、「デフレーション」は「通貨(つうか)収縮(しゅうしゅく)」、「インフレーション」は「通貨膨張(つうかぼうちょう)」の意味(いみ)ですが、これらなどはカタカナ表記(ひょうき)よりも「和製(わせい)漢語(かんご)」のほうが分かりやすくないでしょうか。
但是具有讽刺意味的是,虽然至今中国使用大量的“日本汉语词”,而日本人却更多地使用片假名外来语。比如说前面介绍过的“瓦斯”变成了“ガス”,“基督”变成了“キリスト”,“俱乐部”变成了“クラブ”,这种外来语的片假名在日本相当普遍。另外比方“デフレーション”的意思是“通货紧缺”,“インフレーション”是“通货膨胀”的意思。这些日本汉语词的表示方式比起片假名,难道不是容易懂得多吗?
日本では昨今(さっこん)、分(わ)かり難(にく)い外来語(がいらいご)を漢字(かんじ)表記(ひょうき)に戻(もど)そうと国立(こくりつ)国語(こくご)研究所(けんきゅうじょ)が躍起(やっき)になっています。「中国ブーム」と言っても過言(かごん)ではない今(いま)、日本人は対中投資(たいちゅうとうし)だけに夢中(むちゅう)になるのではなく、漢語(かんご)の「再輸入(さいゆにゅう)」を検討(けんとう)すべきかもしれません。
日本的国立国语研究所最近又从难懂的片假名回归到汉字表记的提议,正好现在对于日本来说正盛行“中国风”,日本不应该只热衷对华投资,是不是也应该研究一下汉语的“重新进口”呢。
今回(こんかい)「和製(わせい)漢語(かんご)」を通(とお)して、経済(けいざい)のみならず、身近(みづか)な言語(げんご)文化(ぶんか)においても日中両国(にっちゅうりょうこく)は双方(そうほう)が影響(えいきょう)し合(あ)ってきたのだということを再認識(さいにんしき)できました。この相互(そうご)交流(こうりゅう)の精神(せいしん)を引継(ひきつ)ぎ、今後(こんご)も互(たが)いに影響(えいきょう)を与(あた)え合(あ)いながら、共(とも)に成長(せいちょう)していくべきなのではないでしょうか。
通过这次的“日语汉语词”讨论,让我再次感受到中日两国的交流层面不仅限于经济,我们身边的语言文化也是相互影响的。这种相互交流的精神,今后也应该延续下去,让中日两国相互融汇,共同成长。
<問題>次(つぎ)の中(なか)で文章(ぶんしょう)で書かれている内容(ないよう)と同じものを一つ選びなさい。
1.中国では日本からの外来語を日常(にちじょう)でよく使用(しよう)しているため「ガス」、「キリスト」、「クラブ」などのカタカナ表記(ひょうき)も増(ふ)えてきている。
2.「デフレーション」は「通貨収縮(つうかしゅうしゅく)」、「インフレーション」は「通貨(つうか)膨張(ぼうちょう)」の意味である。
3.皮肉(ひにく)にも日本では今、カタカナ外来語を漢字表記に戻そうと国が取り組んでいる。
4.「中国ブーム」の今、日本では漢語の「再輸入」が既(すで)に始まっている。
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